いかに若者が虐げられてきたか

2011.11.04

いかに若者が虐げられてきたか、これまでさんざん書いてきた。少なくとも日本企業は、若者にとって踏んだり蹴ったりな場所に思えてしまう。だが、年功序列は、なにも若者にだけ冷たいわけではない。列車に乗って安定したレールを走っているはずの人間に対しても、それはときに冷酷非情な顔を見せる。一九九七〜二〇〇二年あたりにかけ、長く続いた日本の不況はピークに達した。それまでありえなかった銀行の倒産や、財閥の枠を超えた合併再編が全国で行われたのも、ちょうどこの時期だ。

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私の周囲には、山一證券や長銀に就職し、その数年後に路頭に迷った人間が何人もいる。本人たちが鈍かったというより、そんなことはあるはずがないというのが、当時の常識だったのだ。まさに、年功序列というレールが、企業の外から見ても明らかに崩れ始めた時期だと言える。