ビデオカメラと一体化したようなスタイルのバイオGTは、格好やコンセプトはいいのだが、さっぱり売れていない。だが、それはそれでいいのだろう。開発者のチャレンジが、CIのような大ヒットモデルを生み出せるなら、多少の失敗は許される。そんな風土があるように思えてならない。どの開発者も、自分で作ったモデルには非常に愛着を持っているものだ。ところが、ソニーは違う。マーケティングを重ねて、世間の欲しがるものを作ったのではなく、開発者が欲しいものを作ったのだから担当者の愛着たるや半端じゃない。自分の子供のように愛でているのである。バイオRXに、「このパーツとんでもなく高いんです」と言いつつ、青色のLEDを採用したり、旧バイオノート505には、とてつもなく高級なACアダプターが付いていたりする。コストだけを考えるなら、そこまではやらない。やったからといって、売り上げ向上につながることでもない。どう考えても作る側のコダワリでしかない。しかし、それを積み重ねていくことで、バイオというブランドに大きな力が付くのだ。