天然ならば何でもいいというのはウソ

2011.06.23

合成は体に悪く、天然ならば何でもいいと思ってはいませんか。天然というのは、つくらなくても自然にあるものですが、天然ならば安全で体にいいのでしょうか。トマトは食べ物です。しかし熟す前の青いトマトには、トマチンという物質が大量に含まれています。このトマチンには、トマトにつく細菌やカビや虫を寄せっけない抗菌・抗カビ・殺虫作用があります。熟す前に細菌やカビや虫の餌食にならないようにする自然の知恵です。トマチンを豊富に含む青いトマトを食べて、食中毒を起こすことがあります。しかし熟成して赤くなるにつれて、トマチンは分解されてほとんどなくなります。このトマチンのようにふだん□にする食べ物にも毒はあります。ほかにふぐの毒などもあります。食べ物の中にもこうした毒があるのですが、これらはそういう事実を知ってさえいれば防げるものです。トマトは熟した赤いものを食べ、ふぐは調理を工夫すれば済むことです。またトリカブトの根は附子という漢方薬として使われますが、トリカブトは猛毒です。加工されて毒性が低くなっているとはいえ、附子も量を誤ると中毒になり、呼吸麻疹、神経麻庫を起こします。春の山菜シーズンになると野草で中毒になる事故も毎年あります。このように自然や天然のものにも毒はあるのです。天然イコール安全という図式は成り立ちません。