離婚率が毎年上昇し続ける現実

2011.08.11

もはやバツイチという言葉は、珍しくも何ともなくなってしまった。周囲を見回してみると同じ年でバツイチの友人もひとり、2人ではない。繁華街で小さなバーのママをしてるMさんは、そんな「バツイチ」のひとりだ。「彼とは大阪の学生時代からの付き合いで、私が学校を卒業すると同時に、2人で東京に出てきたんです。私は芝居を、彼は音楽をやっていて、やっぱり東京へ行こう!といつも話していて。東京、っていう言葉は当時の私たちにとって凄く魅力的な、そこに行けば、それこそどんな夢も叶うんじゃないかと思うほど、輝いたものだったんですよ」。2人でアパートを借りて、アルバイトをしながら夢を追いかけていた。「お金はなかったけど、やりたいことはあって、彼も一緒で。貧乏でも楽しかった。若さもあったかもしれないけど、毎日があっという間に過ぎて行きました」そして彼の仕事も軌道にのり、生活のめどがたつようになるのに4年。2人は籍を入れた。Mさん24歳の時だ。4年間も同棲を続けてきて、結婚に踏み切った「きっかけ」のような出来事があったのだろうか?っていうか、4年間も同棲を続けてきて、もうこの人しかいないって、お互い思っていたんです。本当に心から。だからどうせ一緒に暮らしてゆくのなら、食べていけるようにもなったし、ちゃんとしようか、っていう感じ。それに法的に妻になることに、やっぱり喜びもありました」。ところが結婚してみると、彼の態度が徐々に変わっていった。本当はそうじゃなかったのかもしれないけど、当時のMさんの目にはそう映ってしまったのだ。「結婚してこんなはずじゃなかったっていうのはよく聞く話ですけど、私たちは4年間も同棲していたんだし、変わったことといったら、本当に紙切れ1枚、出したか出してないかっていうだけなのに、それでも変わってしまったと思ったんです」